スキン-テア(ずるむけ傷)

擦れたり、ぶつけることによって皮膚がずるむけてしまう傷です。

スキン-テア(ずるむけ傷)について

摩擦(まさつ)やずれなどの衝撃によって、皮膚がずるむけて裂けた状態です。皮膚裂傷(ひふれっしょう)ともいいます。

真皮の深いところまでの皮膚がずるむけてしまう傷です。高齢の方や病気や治療などで皮膚が弱くなっている方に多くみられます。
何気ない日々の行動によって起こることも多く、どこかにぶつけてしまったり、衣服を着たり脱いだりするときにすれてずるむけたり、湿布など皮膚に貼っているテープ類をはがすときの刺激などでもおきてしまうことも。

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スキン-テア(ずるむけ傷)は腕やすねでおこりやすいです。
とくに皮膚の乾燥が強いドライスキンの方やしわが多くて皮膚が薄くなっている方、紫斑(しはん)や皮下出血がある方はスキン-テアのリスクが高くなります。
また、浮腫(むくみ)がある方も、皮膚が引き伸ばされて薄くなっているので注意が必要です。

予防対策

スキン-テアを予防するには?
予防には、スキンケアの基本である 「洗浄」 「保護」 「保湿」 が重要です。ただし、皮膚に摩擦やずれを与えないように洗ったり、保湿剤を塗るように気を付けることが大切です。

✓ 体を洗うときはやさしく洗いましょう
ナイロン製のものなどでゴシゴシとこすってしまうと、皮膚を傷つけてしまい余計に乾燥してしまいます。泡立てたボディーソープなどでやさしく洗いましょう。

✓ 保湿しましょう
皮膚が乾燥してカサカサしていると摩擦やずれを受けやすくなってしまいます。低刺激で伸びが良い保湿ローションや保湿クリームを塗って、皮膚をなめらかに整えましょう。
1日2回塗ることでスキン-テアの発症を軽減するといわれています。

✓ 保護しましょう
過去にスキン-テアを起こしてしまった方や紫斑のある部位は、ぶつけたりすれてスキン-テアを起こしやすいです。
肌触りが良くてゴムのきつくないアームカバーやレッグカバーなどを使用して保護するのが良いでしょう。

 

介護をしている方のポイント!

介護を受けている方の皮膚が弱い場合、介助する方が体を支えるために腕を持ったり、引っ張ったりするだけでもスキン-テアがおこることがあります。
身体を支えるときは、つかまないようにして下から支えるようにします。このとき、介助する方の指を開くと、指の圧力が局所的にかかってしまうので、指を閉じて面で支えるのがポイントです。
また、着替えをお手伝いするときは、衣服を引っ張ってしまうと皮膚が強くすれてスキン-テアを起こしてしまいます。着替えのしやすいように少しサイズの大きめな肌着を着用するのもポイントです。

処置

スキン-テア発生時の手当

免責事項

このウェブサイトの情報は医師のアドバイスに代わるものではありません。必ず製品に付属の説明書をお読みください。
傷の処置に不安がある場合、または健康上の問題が疑われる場合は、医療専門家にご相談ください。
傷が深い、出血している、または赤み、腫れ、熱感などの感染の徴候がある場合は、必ず医師に相談してください。
また、傷口を適切に洗浄できない場合は、医師の診察を受けてください。

 

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