浅いやけど

熱湯や油、アイロンやオーブンなどの熱いものと接触することで生じます。

やけどについて

やけどは熱傷(ねっしょう)といいます。熱(熱い液体や金属、炎、電流、薬品など)の接触によって皮膚や粘膜に障害をきたします。
お湯、油、コーヒーやお茶などの熱い飲み物、高温のお風呂のお湯、ストーブやアイロン、ホットプレートなどが原因でできてしまいます。
他にも、直接の炎では調理中の着衣への引火、仏壇のロウソクから着衣への引火、火災、花火、乳幼児では炊飯器やポットの蒸気に手をかざしてしまって受傷することもあります。
44℃~50℃程度の低温のもの(湯たんぽや電気あんか、使い捨てカイロなど)でも長時間接触しているとやけどになり、これを低温熱傷といいます。低温熱傷は深いやけどになりやすいです。

浅いやけどと深いやけどはどうちがうの?

やけどの深さは大きく分けるとⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度の3つに分類されます。Ⅰ度は表皮まで、Ⅱ度は真皮まで、Ⅲ度は皮下組織まで傷害が及んだものです。
浅いやけどは、Ⅰ度から浅いⅡ度(浅達性Ⅱ度)をさします。一般的に1~2週間で瘢痕(はんこん)を残さずに治癒が期待できる程度までをいいます。

処置

Ⅰ度のやけどとⅡ度の浅いやけどであれば軟膏(塗り薬)や絆創膏で保護することで治ることが多いです。
しかし、Ⅱ度の深いやけどとⅢ度のやけどになると治るのに時間がかかり、傷痕や後遺症を残すこともあります。やけどをした範囲や深さに応じた治療が必要ですが、受傷直後の応急処置も重要です。

【受傷直後の応急処置】
✓ やけどをしたらすぐに患部を冷やします。
冷やすことでやけどが深くなるのを防ぎ、痛みを和らげることができます。水道水で5分から30分ほどを目安に冷やしましょう。
※広い範囲をやけどした場合は、浴室のシャワーで冷やすとよいでしょう。
✓ 水ぶくれができている場合は、できるだけ破らないようにして病院に行きましょう。
服が皮膚にくっついている場合、服を脱がせるとその時に水ぶくれを破いてしまうことがあるので服は着たまま冷やしましょう。
✓ やけどした場所はだんだんと腫れてきますので、指輪などのアクセサリーをつけている場合は早めにはずしましょう。

 ☆ イラスト入れる



【処置】
✓ 皮膚に赤みが出る程度の場合には、炎症を抑える軟膏(塗り薬)を塗ったり絆創膏を貼って患部に刺激が加わらないようにします。
皮膚にダメージが加わっていますので、貼る絆創膏やテープ類は粘着のやさしいものや粘着のないものを選ぶとよいでしょう。
✓ 水ぶくれがある場合には、水ぶくれが潰れてしまった時に水ぶくれの水を吸収できるパッド付きの絆創膏を選択するとよいでしょう。
乾燥してしまうと治りが遅くなってしまうので、乾燥しないように絆創膏で保護します。
※傷の周りが赤く腫れていたり、うみがついていたり炎症や感染の兆候がある場合には、やけどの傷が深くなって治るのに時間がかかります。

 ☆ イラスト入れる

免責事項

このウェブサイトの情報は医師のアドバイスに代わるものではありません。必ず製品に付属の説明書をお読みください。
傷の処置に不安がある場合、または健康上の問題が疑われる場合は、医療専門家にご相談ください。
傷が深い、出血している、または赤み、腫れ、熱感などの感染の徴候がある場合は、必ず医師に相談してください。
また、傷口を適切に洗浄できない場合は、医師の診察を受けてください。

 

Title

Text