乳腺外科領域

乳房切除後一期的再建術後や乳房縮小術後の一次縫合創におけるiPICO エビデンスサマリーを紹介しています。
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Home製品検索PICO7製品手術一次縫合創(切開創)への適応診療科別エビデンス紹介形成・乳腺外科

乳房切除後一期的再建術①

英国の単一施設において一次縫合創n=307(196名)で実施された前向きコホート研究

乳房切除後一期的にインプラント再建を行う患者を対象とし、創壊死とインプラントの喪失をPICOと標準ドレッシングで比較した。
- PICO n=126 vs 標準ドレッシング n=181

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結果
■ 創壊死:PICO群では標準ドレッシング群より少なかった
- 0.8% vs 5.5%(= 0.01)

■ インプラント喪失
- PICO群で発生しなかったが、標準ドレッシング群では 7例生じた(< 0.05)

■ 患者一人当たりの推定コスト削減額
- PICOを使用した場合、£426であった

■ 患者当たりの平均費用
- PICO群で £147.60、標準ドレッシング群では £573.14であった(乳房再建術後の合併症とPICOの費用を入れた計算)

結論
乳房切除術を受けた患者において、PICOは標準ドレッシングと比較してインプラント喪失が少なく、創壊死を有意に減少させた。さらにコスト削減をもたらすと推定された。

Reference
Irwin GW et al. Negative Pressure Wound Therapy Reduces Wound Breakdown and Implant Loss in Prepectoral Breast Reconstruction. Plast Reconstr Surg Glob Open. 2020 8(2):e2667.


乳房切除後一期的再建術②

乳房切除術で一期的に再建術を受けた患者を対象とした前向き、非ランダム化 非盲検 ケースコントロールスタディー

- PICO n=24(治療側) vs 標準ケア n=24(対象側:乳房縮小術)

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結果
■ 創し開の発生率
- 標準ケアと比較して、PICOは75%低かった(4.2% vs 16.7%)

■ 治癒までの平均時間
- 標準ケアと比較して PICOで34%短縮した(10.7日 vs 16.1日)

結論
PICOは、標準的ケアと比較して創し開の発生率が減少し、治癒期間を短縮した。

Reference
Holt R and Murphy J. PICO incision closure in oncoplastic breast surgery: a case series. Br J Hosp Med. 2015;76(4):217–223.


両側乳房縮小術後①

両側乳房縮小術を受けた患者におけるSSCの発生率を評価する前向き、ランダム化、非盲検、多施設研究

患者は最長14日間治療され、患者内(すなわち右または左乳房)でランダム化された
- PICO n=200 vs 標準ケア n=200

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結果
■ 術後21日以内のSSCの発生率
- 標準ケアと比較して、PICO群は有意に低下させた:56.8% vs 61.8%(p = 0.004)

■ 手術後21日以内の創し開の発生率
- 標準ケアに対してPICO群で有意に低下した:16.2% vs 26.4%(p < 0.001)
- BMI>25 の患者で最も大きい影響がみられた

結論
乳房縮小術後にPICOを予防的に使用した場合、SSC、特に創し開の発生率を減少させるのに役立った。
創し開の発生率に対する効果はBMI>25 の患者で最も大きい影響がみられた。

Reference
openaccess:Galiano RD, et al. Incisional Negative Pressure Wound Therapy for Prevention of Wound HealingComplications Following Reduction Mammaplasty. Plast Reconstr Surg Glob Open. 2018;6(1):e1560


両側乳房縮小術後②

両側乳房縮小術の左乳房または右乳房のいずれかでPICOまたは標準ケア(皮膚接合用テープ)を受けた患者の単一施設のRCT

- PICO n=32 vs 標準ケア n=32

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結果
■ PICOは標準ケアと比較してSSC(7日目に完全に閉じていない切開創、創し開、感染)の50%の有意な減少をもたらした
- 15.6% vs 31.3%(p < 0.004)

■ 瘢痕の質(POSASとVASスコア)
- 42日目と90日目では、PICOが標準ケアより有意に改善した(p < 0.05)

結論
PICOの使用は、乳房縮小術において創し開を含むSSC数を有意に減少させ、標準ケアと比較して瘢痕の質を有意に改善した。

Reference
openaccess:Tanaydin V, et al. Randomized Controlled Study Comparing Disposable NegativePressure Wound Therapy with Standard Care in Bilateral Breast Reduction Mammoplasty Evaluating Surgical Site Complications and Scar Quality. Aesthetic Plast Surg. 2018;42(4):927–935


 

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